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第35回造作工事雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社小倉工務店、更新担当の中西です。

 

 

~“現場力”が職人を鍛えた~

 

戦後の日本は住宅不足に直面し、とにかく「早く、たくさん、一定品質で」住まいを供給する必要がありました。ここで建築は大量供給体制へ入り、造作工事もまた標準化・工業化の流れに巻き込まれます。
しかし、造作は工業化しきれない領域でもあります。なぜなら“納まり”は現場で変わるから。標準化と現場力がせめぎ合う中で、造作工事業は強くなっていきました。


1. 住宅大量供給:造作の「スピードと均一性」が求められた⚡️

団地や分譲住宅が増える時代、造作工事は同じ間取りを大量に仕上げる仕事になります。

  • 枠材の取り付け

  • 巾木・廻り縁

  • 収納内部の棚

  • 造り付けのカウンター
    これらを短期間で、ミスなく、均一に仕上げる。

ここで造作職人には、手仕事の美しさだけでなく“段取り力”が求められるようになります。材料の搬入、加工、現場での取り付け、次工程との調整。造作工事は、工程を回す仕事にもなったのです。️


2. プレカット・建材の規格化が造作を変えた

プレカットや規格建材の普及で、現場加工は減り、寸法精度は上がりました。これは造作工事にとって追い風です。
しかし同時に、

  • 現場ごとの微妙な歪み

  • 壁の不陸

  • 梁や柱の出入り
    といった“現場の癖”は残ります。

造作工事は、規格材を使いながらも、現場で「合わせる」技術が必要。ここに職人の価値が凝縮されます。✨


3. 店舗内装の拡大:造作は“商売の顔”になった️️

高度成長で商業施設や飲食店が増えると、造作工事は住宅だけでなく店舗へ広がります。店舗造作は、単に便利に作るだけではなく、

  • ブランドの世界観

  • 動線設計

  • 視線の誘導

  • 商品が映える棚・什器
    といった演出が重要です。

ここで造作工事は「内装デザイン」と結びつき、空間演出の職能を強めます。造作職人は“デザインを形にする翻訳者”になっていきました。✨


4. 造作工事は「最後の精度」を決める仕事✅

現場では、造作が終わると壁紙、塗装、設備、建具調整などが続きます。造作の精度が悪いと、最後の仕上げが全部崩れます。

  • 巾木が波打つ

  • 建具が干渉する

  • 収納扉が揃わない

  • カウンターの水平が出ない
    こうした問題は、住む人が毎日目にする“ストレス”になります。

だから造作工事は、建築の品質を決める最終防波堤。高度成長期の現場で鍛えられた職人たちは、スピードと精度の両立を追求し、造作工事業の基盤を強固にしていきました。️


5. 標準化の時代に、造作工事は“現場の知恵”で生き残った✨

工業化が進んでも、造作工事は現場で合わせる必要がある。だからこそ、造作工事業は「現場で解決する力」を磨き続けました。

 

 


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