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皆さんこんにちは!
株式会社小倉工務店、更新担当の中西です。
今回は、造作工事の未来に目を向け、技術革新・材料の進化・人材の変化など、建築内装業界の変わりゆく最前線についてお話しします。
近年の建築業界では「サステナブル」「デジタル」「職人の高齢化」という3つのキーワードが、造作工事にも大きな変化をもたらしつつあります。
木材やパネルを工場で加工し、現場は組立中心に
加工精度が高く、廃材や施工ミスを大幅に削減
作業時間短縮と人手不足対策に有効
現場での“職人作業”が“技術管理・据付施工”に変わっていく流れです。
3D設計で事前に取り合い・納まりを確認
材料発注の自動化・最適化
職人もタブレットで施工内容をその場で確認
造作工事でも「図面を読む」から「データで現場を管理する」時代へと移行しつつあります。
調湿機能付きの天然壁材
耐火・不燃・抗ウイルス性能を備えたパネル材
軽量・高強度のハニカム構造化粧材
SDGs認証を受けた内装仕上げ材
これからの造作工事では「素材を選ぶ力=現場の提案力」がより問われるようになります。
動画マニュアル・VR研修でスキル取得
eラーニングで座学も効率化
デジタルネイティブ世代に合わせた教育体系
若手が「早く一人前になれる仕組み」を整える企業が増えています。
造作は力仕事よりも“手先の器用さ”や“美的感覚”が重要
作業工程の分業・軽作業化で女性や外国人職人も増加中
多様な働き手が活躍できる現場へ、価値観も構造も変わりつつあります。
機能性・デザイン性・快適性――
それらを総合的に担うのが、まさに「造作工事」です。
これからの時代、住宅やオフィス、商業施設では、
“インスタ映え”するような壁面演出
目線や動線に配慮された建具レイアウト
防音性・防臭性・抗菌性といったプラスαの快適性
こうした空間ニーズに応えられる“総合力”が造作職人に求められます。
造作工事は、単なる内装の仕上げではありません。
空間の印象・性能・快適性を左右する、建築のラストピース。
これからの時代を生きる造作職人は、技術者であり、提案者であり、そしてデザイナーでもあるのです。
“仕上げ”のプロから、“空間づくりのエンジニア”へ――
その進化が、造作工事の未来を切り拓いていくのです。
次回もお楽しみに!
株式会社小倉工務店では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!
皆さんこんにちは!
株式会社小倉工務店、更新担当の中西です。
今回は、建築現場のなかでも特に「仕上げ」や「見た目」に関わる大切な仕事である造作工事について、その環境への影響と配慮の現場に迫ってみたいと思います。
造作工事とは、建物の構造部分が完成した後に行う内装の仕上げ・空間の使い勝手を高めるための施工全般を指します。
代表的な内容は以下のとおり:
壁・天井の下地組み
石膏ボード貼り
建具や枠の取り付け
棚、家具、巾木などの細部造作
各種化粧パネル・仕上げ材の取り付け
いわば、「建築物に命を吹き込む」作業とも言える重要な工程です。
見た目が整う造作工事ですが、資材の消費や施工時の廃棄物・接着剤の使用など、環境負荷が無視できない要素も多くあります。
造作工事では、木材・合板・化粧板・MDF・プラスチックなど多様な材料が使われます。特に木製造作材の多くは**集成材やベニヤ合板(ラワン・シナなど)**で構成されており、伐採された森林資源に依存しています。
また、素材の輸送距離や加工エネルギーもCO₂排出源になります。
カットしたあとの端材
使い切れなかった石膏ボード
養生資材やプラスチックカバー
空になった接着剤容器や釘袋
一現場あたり数百kg〜トン単位での廃棄が出ることもあり、適切な分別・処理・リサイクルがされなければ環境負荷は大きくなります。
クロス貼りや木部仕上げ、パネル接着には強力な接着剤や化学塗料が使われることが多く、それらの揮発により**室内空気環境の悪化や健康被害のリスク(シックハウス症候群)**も指摘されています。
FSC認証材(持続可能な森林から調達)
再生木材・間伐材の活用
国産材の地産地消によるCO₂削減
設計段階から「サステナブルな造作設計」が採用されるケースも増えており、職人の選定力も求められています。
現場での正確な採寸と無駄のないカット
端材を収納棚や下地補強材に再利用
デジタル図面に基づいた加工前提の材料発注
これにより、廃材を“資源”として再利用する意識が現場で根づきつつあります。
水性接着剤の使用
シックハウス対応製品(F☆☆☆☆基準)
石油由来成分を含まない自然塗料の導入
作業者の健康にも配慮した取り組みであり、住む人・働く人の両方に優しい選択肢です。
造作工事は、美しい空間を演出する仕事ですが、その材料・方法・工夫ひとつで環境への配慮度が大きく変わります。
職人ひとりひとりが「持続可能な施工とは何か」を意識することが、建築業界の未来と、地球の未来を同時に守る第一歩になるのです。
次回もお楽しみに!
株式会社小倉工務店では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
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