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皆さんこんにちは!
株式会社小倉工務店、更新担当の中西です。
さて今回は、
~チェック~
ということで、製造完了後に行うチェック作業の目的と意義、具体的な項目、現場での工夫について深掘りしてご紹介します。
オーダーメイドインテリアは、世界にひとつだけの空間を創造する仕事です。そのためには「図面通りにつくる」だけでなく、「仕上がった製品を厳しく確認し、最高の状態でお客様に届ける」ことが不可欠です。
製造後のチェックとは、工場内で製品が完成した後に行う寸法・仕上がり・強度・納品可否の最終確認作業です。
これにより
寸法違いによる現場収まり不良
仕上げ不良による外観クレーム
部品不足や機能不良による再訪問工事
といったトラブルを未然に防ぐことができます。
→ オーダーメイドは「再製作=大幅な損失」。出荷前の確認で100%の完成度を確保する必要があります。
→ 寸法ズレや部材不足は現場での手戻りや日程遅延を招くため、チェック精度が工事品質に直結します。
→ 納品直後に問題があれば、「この会社は信頼できない」と思われるリスクに直結。チェックは“ブランドを守る仕事”でもあります。
チェック項目 | 内容 | 注意点 |
---|---|---|
寸法確認 | 高さ・幅・奥行・厚み | 図面寸法と±1mm以内に収まっているか |
仕上げ状態 | 塗装・面材・木口処理 | 傷・ムラ・剥がれ・手触りの粗さ |
強度と安定性 | 接合部の緩み、ガタつき | ビスの効き・脚部の水平確認 |
可動部動作 | 扉・引き出し・収納機構など | 開閉がスムーズか、音鳴りはないか |
付属品の確認 | 金物、取説、ビスの同梱 | 納品時に「部品が足りない」と言われないために必須 |
現場収まりシミュレーション | 設置予定寸法と一致しているか | 搬入通路・天井高さとの干渉確認 |
【見落とし】裏面処理の粗さ
→ 納品後に「裏も見える配置だった」とクレーム
【見落とし】扉の開閉向き違い
→ 左右逆で取付不可、現場再訪
【見落とし】部材番号の抜け
→ 組立手順が混乱、納品後に現場で作業ストップ
こうしたトラブルは、製造者自身の最終チェックで防げる問題です。
Wチェック体制(製造者+第三者)
→ 加工者と別の目線で最終確認
チェックリスト運用の徹底
→ 項目漏れを防ぎ、報告記録も残せる
完成品写真の保存と納品書連動
→ 顧客と仕様確認をする際の証拠として有効
立会チェック制度(大型案件)
→ 設計担当・現場監督と一緒に確認することでトラブルゼロへ
オーダーメイドインテリアの価値は、職人の手で“最後まで責任を持って完成させる”ことにあります。その最後の工程が「製造後のチェック」であり、お客様の信頼を裏切らないための技術と姿勢です。
“見届ける力が、本物の職人をつくる。” それが現場で長く選ばれる秘訣です。
株式会社小倉工務店では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!
私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。
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皆さんこんにちは!
株式会社小倉工務店、更新担当の中西です。
さて今回は、
~デザイン図面~
ということで、オーダーメイドインテリア製造業者にとっての図面書き出しの役割、精度、信頼性について深掘りしてご紹介します。
オーダーメイドインテリアは、空間の中に個性と機能を両立させる“一点ものの芸術”です。その製造現場では、デザイナーや設計者が描いたアイデアを、実際の寸法・構造・素材で「現実に落とし込む」ための書き出し作業=施工図作成が極めて重要です。
「書き出し」とは、インテリアデザイン画や意匠図をもとに、製造・加工・組立に必要な寸法・構造・部材情報を展開図や加工図に落とし込む作業です。
主な書き出し内容
材料の厚み・仕上げ種別
加工寸法・取付穴・ビス位置
強度を考慮した内部構造の補強
設置現場の納まり・搬入経路
つまり、“美しさの設計”を“つくれる構造”に変える橋渡しの工程なのです。
→ 加工機や手加工に合わせた正確な指示がなければ、設計通りの製品は完成しません。
→ 曖昧な図面では「どこをどの寸法で切ればよいか」「左右どちらの向きか」といった混乱が現場で起こりやすい。
→ 「イメージと違った」「仕上がりが粗い」などのクレームは設計と加工のズレが原因であることが多い。図面の精度がそのまま満足度に直結します。
項目 | 内容 | チェックポイント |
---|---|---|
各部材寸法 | 厚み・高さ・奥行き | 材料取り都合や接合部の精度 |
加工指示 | 穴あけ位置、面取り、切欠き | NC機や手加工との整合性 |
接合方法 | ビス、ホゾ、金物使用 | 強度と組立性の両立 |
材料種別 | 木材、金属、アクリルなど | 加工方法・仕上げとの相性 |
納まり図 | 壁・床・他設備との関係 | 現場干渉・設置可能範囲の確認 |
部材寸法ミス → 現場で収まらず再製作、納期遅延
加工図の誤記 → 切削ミス・強度不足・接合不能
材料誤発注 → 素材違いによる見た目不一致・耐久性低下
納まり不良 → 現場で他設備と干渉、クレーム対応発生
これらは全て、「書き出しの質」によって防げる問題です。
設計意図を理解する読解力
→ 「なぜこの形なのか?」を汲み取る力
加工現場の知識
→ CNC・パネルソー・ボーリングマシン等の機械特性を理解した寸法出し
現場納まりの感覚
→ 壁・床・天井のゆがみや不陸を想定した“逃げ寸”の設計
顧客視点での仕上がり確認
→ 角の丸み、見た目の美しさ、触感など“機能+意匠”を両立
オーダーメイドインテリア製造における図面の書き出しは、単なる下請け作業ではなく、“設計意図をかたちに変える技術”そのものです。だからこそ、職人の知恵と図面の精度が融合した“図面の力”が、空間の完成度を決定づけます。
“図面に強い製造業者”こそが、真に信頼されるオーダーメイドのプロフェッショナルです。
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