オフィシャルブログ

日別アーカイブ: 2025年6月23日

第16回造作工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

株式会社小倉工務店、更新担当の中西です。

 

 

 

造作工事の未来とは?~技術・素材・人材が切り拓く空間づくりの進化~

今回は、造作工事の未来に目を向け、技術革新・材料の進化・人材の変化など、建築内装業界の変わりゆく最前線についてお話しします。


■ 造作工事の“未来予想図”

近年の建築業界では「サステナブル」「デジタル」「職人の高齢化」という3つのキーワードが、造作工事にも大きな変化をもたらしつつあります。


■ 技術面での進化:デジタルとクラフトの融合

① プレカット・プレファブ化の加速

  • 木材やパネルを工場で加工し、現場は組立中心に

  • 加工精度が高く、廃材や施工ミスを大幅に削減

  • 作業時間短縮と人手不足対策に有効

現場での“職人作業”が“技術管理・据付施工”に変わっていく流れです。


② BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の活用

  • 3D設計で事前に取り合い・納まりを確認

  • 材料発注の自動化・最適化

  • 職人もタブレットで施工内容をその場で確認

造作工事でも「図面を読む」から「データで現場を管理する」時代へと移行しつつあります。


■ 素材の進化:環境・機能・デザインの融合

  • 調湿機能付きの天然壁材

  • 耐火・不燃・抗ウイルス性能を備えたパネル材

  • 軽量・高強度のハニカム構造化粧材

  • SDGs認証を受けた内装仕上げ材

これからの造作工事では「素材を選ぶ力=現場の提案力」がより問われるようになります。


■ 人材の未来:多様性と分業の時代へ

● 若手育成にICTを活用

  • 動画マニュアル・VR研修でスキル取得

  • eラーニングで座学も効率化

  • デジタルネイティブ世代に合わせた教育体系

若手が「早く一人前になれる仕組み」を整える企業が増えています。


● 女性・外国人の登用も拡大中

  • 造作は力仕事よりも“手先の器用さ”や“美的感覚”が重要

  • 作業工程の分業・軽作業化で女性や外国人職人も増加中

多様な働き手が活躍できる現場へ、価値観も構造も変わりつつあります。


■ 造作工事の価値が“空間の品質”を左右する時代へ

機能性・デザイン性・快適性――
それらを総合的に担うのが、まさに「造作工事」です。

これからの時代、住宅やオフィス、商業施設では、

  • “インスタ映え”するような壁面演出

  • 目線や動線に配慮された建具レイアウト

  • 防音性・防臭性・抗菌性といったプラスαの快適性

こうした空間ニーズに応えられる“総合力”が造作職人に求められます。


■ まとめ:“つくる”から“提案する”へ進化するプロの時代

造作工事は、単なる内装の仕上げではありません。
空間の印象・性能・快適性を左右する、建築のラストピース。

これからの時代を生きる造作職人は、技術者であり、提案者であり、そしてデザイナーでもあるのです。

“仕上げ”のプロから、“空間づくりのエンジニア”へ――
その進化が、造作工事の未来を切り拓いていくのです。

次回もお楽しみに!

 

 

 

株式会社小倉工務店では、一緒に働いてくださる仲間を募集中です!

私たちが採用において最も大切にしているのは、「人柄」です。

ぜひ求人情報ページをご覧ください。皆さまのご応募を心よりお待ちしております!

 

 

詳しくはこちら!

 

apple-touch-icon_2.png