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皆さんこんにちは!
株式会社小倉工務店、更新担当の中西です。
さて今回は、
~確認事項~
ということで、今回は、造作工事における失敗を防ぐための事前確認事項を現場目線で深掘りし、プロの視点からチェックすべきポイントを網羅的に解説していきます!
造作工事とは、建築のなかでも「空間の仕上がりを左右する繊細な工事」です。
わずか1mmのずれが目立ってしまったり、材料の納まりが悪ければ、全体の美観や機能性に大きな影響を及ぼします。
だからこそ大切なのが、着工前の“事前確認”の徹底です。
造作工事とは、建築物の構造体ができた後に行われる内装・仕上げ・空間形成のための木工事や取り付け工事全般を指します。
天井・壁・床の木下地組み(大工工事)
建具枠・巾木・廻縁などの取り付け
カウンター・棚・収納などの現場家具製作
間仕切りや化粧パネルの取り付け
石膏ボード貼りと開口部納まりの調整
造作は、仕上げ材の「下地」としての精度が最も問われる工程であり、仕上げ工事との“橋渡し役”でもあります。
平面図、断面図、展開図、詳細図をすべて確認
設計変更やVE(バリューエンジニアリング)対応が反映されているか
建具、収納、造作家具など細部の寸法・高さ・納まりが整合しているか
「図面通りに造ったけど収まらない」は事前確認の甘さが原因です。
電気・設備・左官・クロス・塗装との干渉箇所を事前にチェック
コンセント・スイッチ・給排水位置の通り・高さ確認
先行配管・配線が造作に支障をきたさないか?
️ 職人同士の連携が甘いと、現場でやり直し=コスト増につながります。
棚板・天板・框材・仕上げパネルなどの注文品・加工品の寸法・色・仕様確認
納品日が造作工期に間に合うか?現場搬入ルートの確保はできているか?
支給材の品番ミス・数量不足・左右逆対応なども事前に要確認
材料がなければ現場は止まります。「納期と数量」は最重要です。
天井高さ・床高さ・芯墨・GL(グランドライン)の確認
壁・建具・間仕切りの芯と下地組みの基準が一致しているか
レーザー墨出し器を用いて水平・垂直精度を確保
墨が正しくなければ、すべてがズレる=致命的な施工不良に直結します。
石膏ボードの目地位置やサイズ、ビスピッチの確認
壁掛けテレビ・手摺・棚などの荷重がかかる箇所には合板下地が必要
コンパネか石膏ボードか、壁厚・断熱材の有無も含めて調整
「仕上げ後に下地が足りなかった」では手直しが困難なケースも多々あります。
壁や天井の傾き、床の不陸、既存構造材とのクリアランス
既存壁・建具に新しい造作材がぶつからないか?
違う素材・年代の取り合いをどう納めるか事前に検討
“既存建物との対話”がリフォーム造作では特に重要になります。
クロス・塗装・タイルなどの仕上げ厚を想定した見切り調整
マスキングや養生方法、仕上げ材の収まりしろ(逃げ)の確認
塗装や左官前提の部材は下地処理までが造作範囲か?
「仕上げ職人が困らない造作」こそが理想の下地です。
現場内での作業スペース・材料置き場・電源の有無
作業台・スライド丸ノコ・釘打ち機・集塵機の持ち込み可否
騒音時間制限(マンションやテナント)などの現場ルール
段取りが悪いと「作業開始が遅れる=工期遅延」の原因になります。
カウンター高さ、手摺位置、棚の段数、コンセント位置など
現場での実寸確認やモックアップ提示が効果的
施工中に施主から変更指示が出た場合の対応ルールを明確化
「言った・言わない」がクレームの火種になるため、事前記録が大切です。
作業中の粉塵・切粉の飛散防止(集塵・養生)
床や壁の傷防止のためのブルーシート・養生ボードの事前設置
工事完了後の清掃・検査基準の確認
美しい仕上がりは、「きれいな現場」から生まれます。
造作工事は、建築の最後を彩る「仕上げの職人技」です。
しかし、そこに至るまでには、
✅ 図面の整合性確認
✅ 材料の準備と納期管理
✅ 他業種との取り合い調整
✅ 仕上がりイメージの共有
こうした“段取り”と“事前確認”がすべての基礎になります。
たとえ1mmのずれも許されない世界だからこそ、「造作工事は準備が9割」と言えるのです。
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