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皆さんこんにちは!
株式会社小倉工務店、更新担当の中西です。
さて今回は、
~デザイン図面~
ということで、オーダーメイドインテリア製造業者にとっての図面書き出しの役割、精度、信頼性について深掘りしてご紹介します。
オーダーメイドインテリアは、空間の中に個性と機能を両立させる“一点ものの芸術”です。その製造現場では、デザイナーや設計者が描いたアイデアを、実際の寸法・構造・素材で「現実に落とし込む」ための書き出し作業=施工図作成が極めて重要です。
目次
「書き出し」とは、インテリアデザイン画や意匠図をもとに、製造・加工・組立に必要な寸法・構造・部材情報を展開図や加工図に落とし込む作業です。
主な書き出し内容
材料の厚み・仕上げ種別
加工寸法・取付穴・ビス位置
強度を考慮した内部構造の補強
設置現場の納まり・搬入経路
つまり、“美しさの設計”を“つくれる構造”に変える橋渡しの工程なのです。
→ 加工機や手加工に合わせた正確な指示がなければ、設計通りの製品は完成しません。
→ 曖昧な図面では「どこをどの寸法で切ればよいか」「左右どちらの向きか」といった混乱が現場で起こりやすい。
→ 「イメージと違った」「仕上がりが粗い」などのクレームは設計と加工のズレが原因であることが多い。図面の精度がそのまま満足度に直結します。
項目 | 内容 | チェックポイント |
---|---|---|
各部材寸法 | 厚み・高さ・奥行き | 材料取り都合や接合部の精度 |
加工指示 | 穴あけ位置、面取り、切欠き | NC機や手加工との整合性 |
接合方法 | ビス、ホゾ、金物使用 | 強度と組立性の両立 |
材料種別 | 木材、金属、アクリルなど | 加工方法・仕上げとの相性 |
納まり図 | 壁・床・他設備との関係 | 現場干渉・設置可能範囲の確認 |
部材寸法ミス → 現場で収まらず再製作、納期遅延
加工図の誤記 → 切削ミス・強度不足・接合不能
材料誤発注 → 素材違いによる見た目不一致・耐久性低下
納まり不良 → 現場で他設備と干渉、クレーム対応発生
これらは全て、「書き出しの質」によって防げる問題です。
設計意図を理解する読解力
→ 「なぜこの形なのか?」を汲み取る力
加工現場の知識
→ CNC・パネルソー・ボーリングマシン等の機械特性を理解した寸法出し
現場納まりの感覚
→ 壁・床・天井のゆがみや不陸を想定した“逃げ寸”の設計
顧客視点での仕上がり確認
→ 角の丸み、見た目の美しさ、触感など“機能+意匠”を両立
オーダーメイドインテリア製造における図面の書き出しは、単なる下請け作業ではなく、“設計意図をかたちに変える技術”そのものです。だからこそ、職人の知恵と図面の精度が融合した“図面の力”が、空間の完成度を決定づけます。
“図面に強い製造業者”こそが、真に信頼されるオーダーメイドのプロフェッショナルです。
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