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日別アーカイブ: 2026年1月13日

第34回造作工事雑学講座

皆さんこんにちは!

株式会社小倉工務店、更新担当の中西です。

 

 

~和から洋へ~

 

明治以降、日本の建築は大きな転換期を迎えます。文明開化により西洋建築が入り、生活様式も変わり、住空間は「和室中心」から「和洋折衷」、そして「洋室中心」へと広がっていきました。
この変化の最前線にいたのが造作工事です。造作は、構造体よりも先に暮らしと密着しています。だからこそ、社会の変化が最も早く反映されるのが造作領域なのです。✨


1. 西洋建築がもたらした「固定された空間」

日本の伝統住宅は、襖や障子で空間を区切り、用途を柔軟に変える文化がありました。ところが洋室文化は、

  • 部屋の用途が固定される

  • ドアで区切る

  • 家具で空間を構成する
    という特徴があります。

この変化は造作工事に大きな影響を与えました。和の建具中心の造作から、枠材・ドア・巾木・廻り縁など、洋風のディテールが必要になります。つまり造作職人は、新しい“室内の言語”を学び直す必要が出てきたのです。✨


2. 材料革命:木だけの世界から、合板・石膏ボードへ➡️

近代から戦後にかけて、内装材料は大きく変わりました。

  • 合板

  • 石膏ボード

  • 集成材

  • 化粧板
    こうした材料が普及すると、造作工事のスピードと精度が上がり、施工の標準化が進みます。

昔の造作は「木を見て、癖を読み、組む」技術が中心でしたが、近代材料は寸法が安定し、加工もしやすい。これにより造作工事は、職人の勘だけでなく“工程管理と精度管理”の仕事へと広がっていきます。️✅


3. 都市化と集合住宅:造作の役割が変わった

都市化が進み、集合住宅が増えると、室内空間は限られます。限られた面積を最大限活かすために、造作はますます重要になります。

  • 壁面収納

  • 造り付け家具

  • 収納の寸法最適化

  • 水回りの納まり
    こうした工夫が、暮らしの質を左右します。

造作工事業は「豪華に作る」より、「狭さを活かす」「動線を整える」方向へも進化し、現代のリノベーション文化へつながっていきます。✨


4. 近代の職人分業と“造作工事業”の確立‍♂️

建築が複雑化すると、職人の分業が進みます。大工が構造を作り、内装を仕上げ、建具を納め、家具を組む――という一人多役の世界から、

  • 内装大工

  • 建具工

  • 造作家具職人
    といった専門領域が明確になります。

この分業化こそが、「造作工事業」という職能を確立させた背景です。造作工事は、建築の最後を握る“精度の仕事”。現場で最終的な見え方・使い勝手が決まるため、責任も大きくなりました。✨


5. 近代化は造作を“暮らしの工学”に変えた

和から洋へ、木から新建材へ、可変から固定へ。近代化の波は造作を根本から変えました。
でも本質は変わりません。造作工事は「住まい方を形にする」仕事。材料や様式が変わっても、暮らしを支えるために最適な形を作るという使命は、ずっと同じです。✨

 


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